2012年03月12日

第二次大戦 日本陸軍中戦車

★日本陸軍中戦車1/35キット製作ガイドブックの決定版!

1920~1930年代、まだモータリゼーションが確立していなかった日本において工業技術の粋を集めた国産戦車の開発は容易ではなかったはずだが、国産初の量産型戦車となった八九式中戦車、その後継の九七式中戦車は、制式採用時には世界水準の性能を持つ戦車だった。当初の日本の戦車開発は、戦車先進国の独ソ英仏と比べ、大きく遅れていたわけではない。しかし、その後の急激な戦車技術の進歩に追随できず、太平洋戦争突入早々、北アフリカ戦線では二流扱いのアメリカ製M3スチュアート軽戦車に苦戦し、戦争後半、M4シャーマン中戦車が登場するに至っては、完全に日本軍戦車は時代遅れのものとなってしまった。物量的さらには質的劣勢な戦況下でありながらも日本軍の戦車部隊が善戦したのは、戦車搭乗員の高い練度と志気そして勇猛果敢な行動に他ならない。終戦直前には、本土決戦の切り札として三式中戦車の量産が始まり、さらに起死回生を狙った四式中戦車、五式中戦車の開発も進められていたが、いずれもM4シャーマンと砲火を交えることなく終わった。しかし、威風堂々としたそれら三式、四式、五式中戦車の勇姿は、帝国陸軍の最後を飾るのに相応しいものだったといえる。
posted by 都の御曹司 at 13:16| 新紀元社 / 並木書房 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする